高校物理の教科書を探しながら、今更ながらに気づいたこと

Mathematics

わたしは以前から高校物理をやってみたいという気持ちがあった。なぜなら高校生のとき、物理を習っていないからだ。多分、公立高校に通っていた人たちからすると、高校で物理を習っていないこと自体信じられないことだと思う。
今では考えられないだろうが、一部の私立の高校では暗黙の了解としてまかり通っていた。わたしの通っていた高校は、一応私立の進学校だったのだが、2年生のときに文系と理系にキッチリ分けられた。もちろん、我々の意思は関係ない。全て成績で判定されるのだ。
わたしは特に数学が嫌いなわけではなかったのだが、学力の問題で文系になったような気がする。それほど学力重視の学校だった。通知簿もA, B, C などの段階評価ではなく、点数だった。1点単位で評価されるのだ。後から聞いた話では、周りの進学校にも同じような評価をしているところがあって、驚いたぐらいだ。
高校一年生のとき、数学Ⅰは確かによくわからなかった。ちょっと、手に負えない感じがあった。だが、2年生になって数学Ⅱ-Bをやったとき、素直に面白いと思った。でも文系なので、3年生になったときに、数学Ⅲは選択肢になかった。
だが、その当時、そういったことに疑問を持ったことがなかった。そういうものだろうと、すんなり受け入れていた。よく言えば従順だったのだろうし、悪く言えば何も考えていなかったのだろう。

高校を卒業してから何十年もたって、数学の勉強をやり始めた。いろいろ本を読んでいるときに、どうしても数学の素養が必要な場面が出てくるようになって来たからだ。もちろん、そんなに難しいことは勉強してもわからない。ただ、数学Ⅱ-Bまでの知識は身につけて欲しいと思うようになってきた。
そこで昨年1月から、数学Ⅰ-Aを勉強し始めた。そしてやっと今年に入ってから、数学Ⅱ-Bに手をつけることができた。

数学の勉強が少し面白くなってくると、物理の勉強もやりたくなってきた。とあるポッドキャストである教授が、「日常の生活で一番役に立っているのは、やっぱり物理やな」と言ったのも、俄然やる気が出てきた理由の一つだ。
そこで物理の教科書を探したが、いろいろレベル分けされていてどれがいいのか見当がつかない。そして、その中であるおすすめの教科書が、問題演習が少ないのが難点と書いてあった。詳しい解説さえあれば、練習問題など必要ないと思っていたわたしは、公式を覚えれば事足りると、いや理解できると思っていた。しかし、チャート式数学Ⅱ-Bをやっているときに、その理由がわかった。
いくつも練習問題を解かないと、本当には理解できないのだ。そのことが、この歳になってやっとわかった。今、二項定理のExerciseをやっていて、やっと二項定理の意味がわかってハッとしたのだ。つまり、今までは公式と解説だけ見てわかった気になっていただけで、本当は実質何もわかっていなかったのだ。だから、後からやり直したときに理屈がわかっていないので、理解できていないのだ。

これで物理の教科書を買う基準がわかったが、とりあえずは昨年買った「新しい高校物理の教科書」を先に一読しておこう。

タイトルとURLをコピーしました