初めて警察署で免許更新をしてみたら、色々昔のことを思い出した

Miscellaneous notes

先日、免許の更新のために行ってきたのだが、一部の警察官の態度が大柄でやたら目についた。もちろん警察署でもてなしを期待していたわけではないのだが、いかがなものだろうと考えさせられた。
最初に窓口で若い担当者が、面倒くさそうに対応してきた。わざとやっているのかと思うほど、ぶっきらぼうな話し方をする。そして、「この写真、古いんじゃないですか」と聞いてきた。わたしが、「いえ、3か月前に撮ったものですが」と答えると、写真の裏側を見せて「こんなに汚れているのに」と問い詰めてきた。
「なんだこいつは」と思ったが、まさか警察署で、それもこんなにつまらないことで、言い合うわけにもいかないので大人しく対応した。我ながら大人になったものだ。
こんなことがあると、昔に感じた悪いイメージが蘇ってくる。もう何十年も前の話だが、仕事で田舎道を走っていた時に検問があった。どうやら以前にその場所で事故でもあったみたいで、情報を収集しているようだった。本当に周りには田んぼしかない場所で、車が10台ほど並んでおり、警察官が一台ずつ順番に話を聞いていた。
通常は信号機もないので、ノンストップで通り過ぎれる場所だ。その検問のために30分以上はロスしたことを覚えている。当時は常に時間に追われていたので、何でこんなところでこんなことに時間を潰されることに怒りを感じていた。
そして一週間後に、警察から電話がかかってきた。検問の時に免許証を見せて連絡先も知らせていたので、それをもとに連絡してきたようだ。最初は普通に話をしていたのだが、だんだんと話ぶりが変わってきた。明らかにわたしを疑っているような喋り方に、驚いたことを覚えている。
何だか馬鹿にしたような、それでいて挑発するような話し方で、とても気分が悪かったのを覚えている。今なら名前を問いただし、その警察署に抗議しているだろう。その前に、ちゃんと内容も録音しているだろう。
わたしはそこそこ嫌なことでもあまり覚えていないのに、いまだにこのことを覚えているということは、そのとき相当頭にきていたのだろう。ほんのちょっとしたきっかけや、たった一人の言動で、その組織全体を嫌いになってしまう。特に警察は国家権力の象徴と思われているので、なおさら悪いイメージがつきやすし、そのイメージは払拭されにくい。
思い起こせばわたしも若いとき、よく速度違反で捕まった。もちろん自分が悪いのだが、どうしても警察官を恨んでしまう。特に速度違反は不公平感があるので、なおさら「なぜ自分だけが」と言う意識が強くなる。そしてその矛先が警察という組織全体に向いてしまうのだろう。
だが、わたしの父親が亡くなった時に対応してくれた警察官たちは、全員とても親切で丁寧だった。夜中まで対応してくれ他のに、次の日の早朝に警察署に行ったときにも出てきて相手してくれたのには驚いた。この人たちは多分、寝ていないのじゃないかと思った。交代制とはいえ、警察官は大変な仕事だと思ったものだ。
だからこそ、こういう悪いイメージを持たれるだけ損だと思うのだが、いつの時代にも必ずこのような輩はいるものだ。残念で仕方がない。

後日談になるが、免許証の写真に不備があり、再度提出することになった。その時の警察署からの電話は、とても丁寧だった。そして警察署に行ってからの警察官の対応も、明るく元気でとても好感が持てた。
この時つくづく結局は「人」なのだと強く感じ、自分自身を戒めた。

タイトルとURLをコピーしました