今年も柳谷観音の紫陽花を見に行った。時期的にはちょっと最盛期を過ぎた感じだったが、そこそこ人は集まって来ていた。
朝イチに行ったので、人も少なくゆっくり見て回れた。回っているうちにいろいろ思い出して来たのだが、まったく覚えていない箇所も多かった。
昨年も来たのに、一年ぐらいでこんなに記憶が曖昧なものになるものかと、ちょっと寂しくなってきた。それともこれが「老い」と言うものだろうか。
手水舎がいくつもあり、いろいろ工夫が凝らされている
階段を上がっていくと、山門が見えてくる。階段は30段ほどで傾斜もキツくなく、すぐに山門まで上がれるのはありがたい。
山門をくぐると左手に鐘楼があり、その前には手水舎がある。この手水舎は「龍手水」と呼ばれているそうで、他にも数箇所同じような手水舎がある。
これは「花手水」と呼ばれており、SNS映えすることから全国的にも話題になっている。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から手を清めることができなくなって来たので、その代わりの対応策のようだ。
実はこの「花手水」はコロナ禍で始まったものではなく、この柳谷観音楊谷寺で数年前に始められたものらしい。意外と新しい。
手水舎の前にはハート窓があり、その窓を通して紫陽花の写真を撮るとインスタ映えするそうだ。昨年はそんな窓は、無かったような気がする。そういえば、途中にあったベンチにまでハート窓がついていた。
ところで、この「龍手水」を下で支えている四体は、いったい何なのだろう。たぶん神様だとは思うのだが、説明が見当たらなかった。
境内には他にも、「花手水」「恋手水」「琴手水」などと呼ばれる手水舎がある。それぞれに色鮮やかで、とても人目をひき目立っている。
「琴手水」の前には、水琴窟がある。水をかけると、キンキンと音がする。そのままでも十分聞こえるのだが、長い竹の棒のようなものが横に置かれていて、それに耳を当てるとなおいっそう良く聞こえる。
この寺では、「心琴窟」と呼ばれているそうだ。「眼病平癒の祈願所」とうたっているので、視覚に不自由な方への想いも込められているのだろう。
モリアオガエルの卵を初めて見た
この草の上に張り付いているのが、モリアオガエルの卵だ。意外と大きいので、驚いた。
孵化したオタマジャクシは、そのまま下の池に落ちるそうだ。もちろんすぐに泳ぎ出し、1ヶ月ほどで蛙に生長する。そして森林生活に戻っていくそうだ。
写真ではわかりにくいのだが、この卵は結構高い位置にある。生まれてすぐにここから落ちたら、相当な衝撃と驚きがあると思うのだが、たくましいものだ。
インスタ映えするスポットがいろいろ用意されている
ところどころでいかにもみたいなスポットが、程よく散りばめられている。
何だか撮らされている感があって気が進まないこともあるのだが、ついつい写真を撮ってしまう自分がそれほど嫌ではない。
紫陽花の種類も多く、見ている分にも飽きない。
駐車場は第4まであって、駐車スペースは十分に確保されている。車を停めれなくて困ることはなさそうだ。平日なら第4駐車場は無料なのだが、数台しか停まっていなかった。なのにわれわれが帰る時には、第1駐車場は満車だった。