今年は桜を見に行きたいという奥さんの要望に答えて、二日連続で花見に行った。
今日は9時過ぎに家を出て、大原野神社に行った。30分ほどで着いたが、想像していた以上に何もないところでちょっと驚いた。朝も早かったので人も少なく、駐車場もガラガラだ。しかし桜はちょうど満開で、絶好のタイミングだった。
一番手前が第四駐車場だったので、もう少し奥に行って、少しでも近くに停めようとした。しかし、第三駐車場は大きいが砂利だらけだし、第一、第二駐車場にいたっては、停める場所が見当たらなかった。仕方なく第四駐車場まで戻った。
こんな背の高い桜の木があるのかと、思わず見上げてしまった。
遠くから見ていると土俵みたいだなと思っていたら、本当に土俵だった。割と有名みたいだ。
これがメインの千眼桜だ。 見頃はたった3日間と言われる幻の桜だが、この時はほぼ満開だった。満開を見ることが難しいというその珍しさからか、見ると千の願いが叶うとも言われている。千もの願い事をするのも、楽ではない。
お賽銭を入れてお祈りするのは、本当に久しぶりだった。何だか身が引き締まる。隣で奥さんは熱心に、長い時間お願い事をしていた。
勝持寺の「花の寺霊園」でも、桜は満開だった。
勝持寺では拝観冥加料を400円取るので、中に入るのはやめた。トイレだけの使用でも、100円を申し受けると書いてあった。確かに、ちょうどトイレに行きたいタイミングだ。今まで散々、トイレだけ借りにきた参拝者がいたのだろう。しかし、100円出してトイレだけ貸してくださいと言うのも、なかなか勇気がいる行為だ。
勝持寺の横にある桜も、満開だった。
それにしても、勝持寺へ向かう坂は急だった。年寄りには少々、キツイのではないだろうか。昨日の若山神社でも、また昨年の石山寺でも思ったのだが、もう足腰が弱くなったら、こういうところには行けなくなるのだろう。今回は特に自分が右膝を痛めているので、あらためて考えさせられた。
帰りがけに千眼桜の横を通ったら、取り巻きがだんだん増えている。やはり皆んな千眼桜を見にきているようだ。
駐車場に戻ったとき、知らない老人に声をかけられた。そのとき、何かちょっとした違和感を覚えた。「何でこんな場所で?いったい何を聞きたいのだろう」と、思わず身構えてしまった。するとその老人は、「千眼桜は咲いていますか」と聞いてきた。
ほんの1分も歩けば咲いているかどうかがわかるのに、なぜ今それを聞くのだと思いながらも、「満開ですよ」と答えた。すると大はしゃぎで車に乗っている奥さんらしき人に、そのことを伝えていた。奥さんは、あまり相手をしていないようだった。それはそうだろう。ほんの少し先に、もう千眼桜が見えているのだから。