早いもので大阪に引っ越してきてから、3年の月日が経過した。だから、ここで見る桜も3回目になる。
近くの神社で桜が見れるということで、早速行くことにした。近くまでは散歩で行ったことはあるので、最初は歩いて行こうかと思っていた。ただ、別の用事もあったので、車で行くことにした。
神社の手前には駐車場というか、空き地があって、どうやらそこに車を停めてもいいようだった。「少し歩くようだな」と思いながらも車を停めて、歩き始めた。
それにしても、標識らしきものが何もない。この道であっているのかが、判断できない。しばらくすると、石段と普通の道とに分かれた。
鳥居も見えたので、多分この石段を登っていくのが正解だろうと思い、登り始めた。ただ、この石段がとても急な上に、足場まで悪い。その上、長いときているので、三重苦だ。
右膝を痛めている身としては、なかなかの試練だ。本当はリハビリのつもりで来たのだが、大誤算だった。ただ、息を整えながら黙々と登っていくと、それほど辛いものではなかった。一緒にきた奥さんの方が、少々バテ気味だったは可笑しかった。
多分100段以上はあったとは思う石段を登り切ると、若山神社に着いた。本当にこじんまりとした静かな佇まいで、訪れている人も平日のせいか少なかった。
この神社は素盞鳴命(すさのおのみこと)を祀り、大宝元年(701年)行基が、二十二社の一つとして創建したと伝えられている。素戔嗚尊というのが、なんだかすごい。
淀川三川合流が見えて、街も一望出来るスポットになっている。
ハイキングコースに抜ける道があった。「所要時間約2時間」となっているが、これはあくまで片道だ。だいたいの人は戻ってくるはずだから、往復4時間かかるということになる。
少し中まで入って行ったのだが、まるでけもの道のようだった。この道を2時間も歩いていくのは、なかなか勇気がいるのではないだろうか。それとも、これぐらいは普通なのだろうか。
この若山神社は今まで自分が思っていた神社とは、少し感じが違っていた。物静かで、あまり人の手が加えられていないところが、とても良かった。
今後の散歩コースにするのなら、片道30分ほどで行けるのでありがたい。石段はちょっと辛いかもしれないが、いい運動になることは間違いない。
境内で一人物思いに耽るのも、贅沢なことかもしれない。