ハット
中学生の時の英語の授業で、キャップとハットの違いを知った。
「帽子」だけじゃダメなんだと、とても不思議に感じたのを覚えている。
3年ほど前にハットを買った。
だが、今まで恥ずかしくて、なかなか外には被っていけなかった。
最近キャップなら被れるようになったのだが、ハットで外出するのはまだ無理があった。
キャップ
今現在、よく被っているキャップが、上記の三つだ。
ハワイで購入した。
近頃は全く違和感がなくなって、外出時はほぼ毎回キャップを被って出かける。
逆にないと不安になるぐらいだ。
歳をとったせいだろう。
たまに奥さんに被る必要性があるのかを問われることがある。
その時は素直に従う。
散歩
キャップをかぶるようになったのは、散歩するようになってからだ。
昨年のコロナ禍で、二ヶ月ほど在宅勤務があった。
その時運動不足解消も兼ねて、散歩をするようになった。
今まで散歩をするという習慣がなかったので、最初は戸惑いもあった。
しかし、慣れればルーティンとなり、時間になれば自然と身支度をするようになった。
結構歩いたつもりでも50分ほどで、なかなか1時間以上歩くことはなかった。
でも、「結構遠くまで行けるな」と、感じていた。
昨年のコロナ禍で在宅勤務の続いている従兄弟は運動のため、毎朝4時過ぎから2時間散歩をしている。
彼がある時、どこまで行けるかを確かめたくて2時間歩いたそうだ。
もちろん最初から帰りは電車を使うつもりだったらしいが、その時はそんな奴がいるのかと驚いた。
すると先月、ゴルフのラウンド中に、同年代の元同僚が同じことを言っていた。
他にもいるのだと、改めて驚いた。
まだまだ、その域には達していないが、近頃この頃気持ちが少しわかるような気がしてきた。
「もっと遠くに行けるんじゃないのか?」
いったい、誰の目を気にしているのだろう
結局、なぜハットが被れなかったのか。その理由がわかった。
似合っていなかったのだ。
いや、自分で似合っていないと思っていたのだ。
それが恥ずかしかったのだ。
じゃあ、今は似合っているのかと問われれば、多分以前と変わっていないだろう。
ただ、自分の中で合点がいった。
「こんなもんだろう。」
自分が思っている100分の1も、他人は私のことを見ていない。
そんなことわかっているのに、気になって仕方がなかった。
自意識過剰。この歳になっても、いまだ中二病。
そこからやっと抜け出せた気がする。
帽子を被る必要性
だいたい、なぜ帽子を被るようになったかといえば、頭皮を守るためだ。
若い時は毛量もたくさんあり、真夏でも被る必要性を感じたことはなかった。
ただ今は、直射日光がモロ頭皮に当たってくる。
帽子は必然的な対抗策だ。
外を歩いている時、周りを見渡しても、私より年上の男性はだいたい帽子をかぶっている。
その意味がやっとわかるようになってきた。
コロナも少しおさまってきた。
今後は積極的に帽子を被って、外に出かけていこうと思っている。
もっと遠くまで、歩けるはずだ。