単に英語の次にメジャーだと思って選択した
大学に入った時、第二外国語を選ばなければならなかった。
必須科目なので仕方ないのだが、ただ選ぶ基準がわからなかった。
仕方ないので、普通に英語の次に知っているフランス語を選んだ。
なぜだか自分の頭の中では、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語という順番がついていた。語呂がいいからなのかはわからない。
しかし、この時のフランス語は単位を取得するのが難しく、相当苦労した思い出がある。
後で知ったのだが、中国語とロシア語は出席するだけで単位が取れたらしい。
当時なぜ事前にそんなことがわかっていたのか、不思議に思ったものだ。
その苦労して単位を取った思い出しかないフランス語なのだが、まっさらの辞書と参考書だけはいつまでも本棚に残っていた。
この「フランス語ハンドブック」は、まだ書店に並んでいた。
奥付を見たら、1996年第2刷発行になっている。
やはり社会人になってから、フランス語やり直そうと思って買ったみたいだ。
ほぼ、手付かずのままだ。
NHKのフランス語のテレビ講座で勉強を始める
社会人になっても、英語は細々と勉強を続けていた。
NHKのテレビ講座を見ていたのだが、テキストを買う時いつもフランス語のテキストが目に入り、気になっていた。
ある時初級の講座を見てみようかと、テキストを買ったのが始まりだった。
本当に挨拶や日常会話レベルの番組で、息抜きとして見ていただけのようだった。
2年ほどでやめてしまったので、それ以降フランス語とはまた縁が切れてしまった。
自分の勤めていた会社が、突然の外資となる
もちろん、本当に急に外資の会社になったわけではないのだろう。
以前からその兆候はあったのだが、中にいる我々が気がつかなかっただけだ。
歴史のある一部上場企業で、純和風の同族企業だったので、当初は驚いたものだ。
ただ、社名はもちろんのこと、経営方針や戦略も変わらなかったので、外部から見たら全くわからなかったと思う。
社内にいる我々も、それほど違和感はなかった。
特に我々の仕事に関しては、全く変化はなかった。
今度は突然、フランスの会社に買われる
これは本当に突然だった。
身売りという言葉が当てはまるのだろうか。
一つの企業がモノとして、トレードされた感じだ。
この時から急に英語でのメールも増えてきた。
三日後ぐらいに日本語訳も届くのだが、レスポンスが悪い。
コロナ禍になると、英語とフランス語でメールが届くようになった。
明らかにこの流れは加速していくと、誰もが感じていた。
フランス語熱が再燃した?
フランス語を目にする機会が増えて、急に気になり出した。
英語は普通に目にする機会も多いが、フランス語はそう滅多にない。
単語としてなら目にすることもあるが、文章としては珍しい。
ふと本棚を見ると、一冊の本が目についた。
読み直してみると、これがなかなか興味深い。
どうやら先のハンドブックと同じ時期に買っているようだ。
その後、本屋でふと目について買った本が、意外に面白かった。
一気にフランス語をやり直す気になって、参考書籍を当たってみた。
最初に、「はじめるフランス語」を通しでやった。
何だかモヤモヤしたものが、頭の中に湧き出てきた。
やはりもう少し本気でやらないといけないと感じ、「本気で学ぶフランス語」に取り組んだ。
発音記号が書いてあると、意味が書いていないし、意味が書いてあると発音記号がない。
あと、男性名詞か女性名詞かがわかるようにして、練習していった。
順調に進んでいたのだが、29課に入って急に動きが止まった。
ここからカナ表記がなくなったのだ。
CDも付いているので、それを聞けば発音もわかるはずだ。
それなのに急にブレーキがかかった。
「フランス語ハンドブック」を続けられなかったのも、カナ表記がなかったので、文章を読めなかったのだ。ただ、流し読みしているだけでは、理解できていないと感じていた。
だから、その後に買った4冊には、すべてカナ表記が付いている。
そのつもりで買っていたのに、まさかの後半からカナ表記なし。
一度躓いたら、なかなか再スタートを切るのが難しい。
そうこうしているうちに、コロナ禍に巻き込まれた。
そして今まで、休眠することになってしまった。