ふと思うことがあって、マンションギャラリーを見に行く

Miscellaneous notes

最近マンションを新規購入したのに、近くのマンションの見学に行く

4年ほど前に、念願のマンションを新規購入した。
でも住んだのは、その1年半後だ。

相当早い段階で購入したのは、そうでないと室内の色などを自分で決めれないからだ。
それに間違いなく、良い部屋から売れていく。

皆感じることは一緒だ。

半年間かけて探した上での購入だった。
購入が決まってからは、住宅ローンの申し込みだ。

私は今までローンというものを、組んだことがなかった。
全て現金か、一回払いのカードで決済していた。

車を買う時でも現金だ。
ディーラーの担当者も、珍しいと言っていた。

基本的に欲しいものはお金を貯めてから,即金で買うという考え方だった。
金利や手数料を払うのが、嫌だったのかもしれない。

ただマンションは、即金では無理だった。

そして、60歳を前にしての初めてのローンだった。
しかし、そもそもローンを組めること自体に驚いた。

それも22年ローン。80歳までいけるらしい。
なんとありがたい話だろう。

住んでから3年近く経ち、今の物件になんの問題や不満もない。
だが、急に将来に対して一抹の不安を感じるようになってきた。

「この場所で死ぬまで暮らせるのだろうか。」

買った時は「終の棲家」だと思っていた。
しかし本当に80歳を超えても、また90歳を超えてもこのマンションで問題ないのだろうか。

そう思うようになった理由の一つに、コロナの問題がある。

ここは駅近の物件なので、車に乗れなくなっても大丈夫だと思っていた。
電車でどこへでも行けると思っていた。

しかしコロナのせいで、電車での移動が憚れるようになった。
私が平気でも、家族が納得しない。

これはコロナが収束しても、しばらく続くだろう。
特にウチの女性陣は、しばらく移動に電車を使うことはないだろう。

あと気になるのは、歩いて買い物に行けるところが限られることと、少し遠いことだ。

もちろん今の段階では車は使えるし、自転車があれば相当遠くに行くことも可能だ。
問題はそれらが使えなくなった時に、はたして歩きで対応できるかどうかということだ。

もう一つの懸案事項は、大きな病院が近くにないことだ。
これが意外に大きなポイントになる。

現在、自分たちが親を病院に連れて行ってるのだが、これがほとんど半日仕事になる。
歩いて行けるところにあれば、どんなに便利かと痛感している。

そこで、最近急に周りにマンションが建ち出したので、見に行くことにした。

4年しか経っていないのに、マンションも大きく様変わりしている

まず驚いたのは、4年ほどで細かい部分も含めて色々変わってきていることだ。

玄関のハンズフリーキーは、標準装備になった。

車と同じように、ポケットからキーを出さずにマンションに入れる。
もちろん部屋に入るのも同様だ。

荷物が多くて両手が塞がっている時、カバンからキーを取り出すのは本当に面倒くさい。
確かにハンズフリーに慣れてしまうと、もう引き返せなくなるだろう。

実際、車の場合がそうだ。
今さら乗るときにキーを出してあれこれ操作するなど、考えられない。

便利になっていくことは、いいことなのだろうか。
たまに考えることがある。

台所周りは主婦の意見が取り入れられて、日々進化している。

担当者たちも言っているのだが、色々実際に住んでいる人からの声を取り上げているようだ。

例えば、釣り戸棚にラップやキッチンペーパーが収納できたり、キッチンペーパー自体も戸棚の下から取り出せたりできる。

フラット天板も標準装備だ。4年前ならほとんどオプションだった。
これからも色々増えていきそうだ。

防災倉庫は、とても便利だ。

一番感動したのが、これだ。
バルコニーに防災倉庫があることだ。

防災倉庫と言っているが、もう物置だ。壁に埋め込まれた、扉付きの物置だ。
基本的にバルコニーに物は置けないのだが、物置なら大丈夫。

あと、高さがあるのでゴルフバッグはもちろん、スキー板でも楽々収納できる。
自分で棚板をつければ、小物も色々置けそうだ。

ただ、火事になった場合、隣に移れないのが難点だ。
今までのマンションは全て隣との仕切りが、簡単に蹴破れるようになっている。

個別に宅配ボックス

玄関前に個人の宅配ボックスがついてる物件もあった。
防災倉庫も兼ねているとはいえ、とても便利だ。

指定の宅配業なら中まで入って、ボックスに入れることができるらしい。
改善される余地はあるだろうが、面白い考え方だ。

シューズクロークは使い勝手がいいのだが、これからか。

意外に採用されていないのが、シューズクロークだ。

4年前のマンション探しの際に初めてシューズクロークを見て感動したのだが、その時以来他で見たことはなかった。

今回見ているマンションの中で一番狭い部屋で採用されており、少し意外だった。
広い部屋でスペースがあるからこそのシューズクロークだと思っていた。

洋間にも押し入れという発想

和室であれば押し入れがついていて当然だが、洋間にもついている部屋が出てきた。

私は今まで和室に布団を敷いて、寝ていた。
現在のマンションには和室がなく、当然押入れもない。

ベットを入れて空間を占領されるのが嫌なので、今は琉球畳を敷いて布団で寝ている。
起きた後は布団干しにかけて、部屋の隅に置いている。

この布団干しは場所もそこそこ取る上、目にもついて気になる。
なので、押し入れがあればとても便利だ。

ディスポーザーの復活

5年ほど前からマンションの価格が上がり出しており、どこかでコストを削減しなければならなかった。
それの第一候補が、ディスポーザーだったような気がする。

あれば便利だが、なければないで別に困らない。
付けなくてその分価格が安くなるのなら、その方がいい。

そんなアイテムだったのだが、また需要が出てきたのかもしれない。

バルコニーの半分をプラスアルファの部屋として使うという発想

バルコニーを半分潰して、3畳ほどの部屋にすると言う発想はなかった。
この部屋は、インパクトがあった。

ウチは今まで、毎日の洗濯物がやたら多かった。
いつもバルコニーいっぱいに、洗濯物を干していた。

それなのに他の部屋では洗濯物を干す量が、極端に少ない。
最初は外から見られるのが嫌で部屋干ししているのだと、真剣に思っていた。

それがある時、洗濯機をドラム式に変えてから、めっきり洗濯物を干す量が減った。
それも劇的に。もう外で干す必要がないのだ。

そうなるとバルコニーの空間が、やたら無駄に思えてきた。
もしかしたらバルコニーの使い方も、変わって来るかもしれない。

ただ、悪くなったこともある

洗面所の洗面ボウル下の扉が観音開き

驚いたことに、今回見に行ったマンションの全てが、観音開きを採用していた。

引き出しタイプなら、物の入れ方、出し方も楽だし、収納量も多い。
デットスペースもなくなり、圧倒的に使い勝手がいいように思う。

しかし、今の主流は観音開きのようだ。
引き出しの話をしたら、逆に不思議がられた。

部屋が狭くなってきている

これはマンションの価格が上がり続けているので、仕方ない面もある。

以前なら内装のランクを落として、コストをカットしていた。
でも今は、あまり内装のレベルを下げないみたいだ。

どうやら、それぐらいなら部屋のスペースを狭くした方がいいと思っているようだ。

まだまだマンション価格は高騰しそう

私たちがマンションを購入した時にも、「これからどんどん価格が高騰しますから、今のうちに買っておいた方がいいですよ」と言われた。

確かに価格の高騰は続いている。今後も続くだろう。
ただし、購入の第一条件は、立地が良いことだ。

一戸建てでもそうだがマンションでも、内装がいくら良くても上物にはほとんど価値はない。
立地が全てだ。今回色々見てみて、ますますそう思うようになった。

終の棲家はまだまだ先か

今回の担当者の中には、自分のことも色々話をしてくれた人もいた。

実家が不動産業をしているので、近いうちに今住んでいるマンションを売って、実家に帰るそうだ。
そのマンションも、買った時から売るタイミングを考えていたらしい。

それを聞いた時、いかに自分は先のことを考えずに行動しているかを思い知らされた。
成り行き任せで、自分の意思がない。

彼は自分が住んでいるマンションも、不動産として投資の一部と考えているのだ。

今や人生100年時代。
まだまだ隠居生活に入るのは、早すぎるのかもしれない。

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