10日ほど前に、急に体脂肪率が落ちた。それも劇的にだ。我が家では体重以外に体脂肪率等も表示される、ごく普通の体重計を使っている。
いつもは26%前後だった体脂肪率が、一気に21.6%になった。今までにもこういうことがあったのだが、次の日にはもとに戻っていた。しかし今回は違う。23%前後が毎日続くのだ。
これは体の中で、何か変化が起きている。これは痩せるチャンスだ。そう思ったのも、1ヶ月ほど前から意識して食事の量を減らしてきたからだ。
朝食は絶対量が少ないので、減らすことが難しい。そうなると減らせるのは、昼食と夕食、それに3時のおやつだ。わたしは基本的に間食をしないので、3時のおやつは必要ないのだが、自宅にいるようになってからは奥さんの付き合いで食べる機会が増えてきた。
とは言ってもそれほどは食べないので、おかきなどはすぐに期限切れになってしまう。それがもったいないので食べ始めるという悪循環だ。
昼食を作るようになって変化が出てきた
昼食に関しては、最近わたしが作ることが多くなったので、調整しやすくなった。もちろん何が食べたいかは必ず奥さんには聞いているが、作る量は作り手が加減できる。
例えば冷麺など具沢山にするが、野菜もたっぷり用意する。こういうときに使うもやしは最強だ。嵩上げにもってこいの食材だ。
以前なら昼食に冷麺単品だけということは考えられなかったが、今では十分な量になってしまった。歳をとったせいもあるだろうが、自分でも意識して減らしている。
考えてみたら若いときは、食べれる時に食べれるだけ食べていた。とにかくお腹がいっぱいになるまで食べていた。いや、お腹がいっぱいになっても、寝る寸前まで食べていた。
ひどいときには一日一食しか食事をとらず、夜中に一日分をまとめて食べていた。もう体にいいことは、何一つない。
あの頃は何か目に見えないものに、毎日のように追われていた。時間、ノルマ、電話、気の休まる暇もなく、走り回っていた。
そういう時代だったのだろう。周りもみんな同じだった。それが当たり前で、そのことに疑問を持つ暇さえなかった。
お腹が空いて朝に目が覚める人たち
自分とは違う人種というのがいるのだと、感じたことがある。何より驚いたのは、朝起きた時にお腹が空いている人間がいることだ。
わたしは今まで、お腹が空いて目が覚めたことは一度もない。それどころか、子供の頃から朝は食欲がなかった。ただ、母親がうるさかったので、嫌々食べていた。そして結婚してからは、奥さんが許可してくれないので、仕方なく食べていた。
むかし、会社の先輩で、お腹が空いて目が覚めるという人がいた。その人は一緒に読みに行った時に、ずっと何か食べていた。居酒屋に行ってから、その後に飲みに行ったときも、出されたものは全て食べていた。
夜中の2時に店を出たあとに、〆のラーメンまで食べていた。もちろんわたしは、一人でホテルに帰っていた。最初は付き合いが悪いとも言われたが、何度も繰り返していたらそれが当たり前になり、何も言われなくなった。
だいたい夜中の閉店まで一緒に飲んでいるのに、付き合いが悪いもないものだ。わたしは30歳を越えるようになってから、夕食後に飲みに行っても食べ物は口にしなかった。たとえポッキー1本でもだ。
一度決めると、意外と頑固なところがある。だが、その先輩が翌朝、お腹が空いたと言って食堂にやってくるのだ。こちらは食欲がないのだが、義務で食べにきているので本当に驚く。
彼は小柄で、太ってもいない。わたしと比べると二回り以上は小さい。昨晩浴びるほど飲んだ酒や、口から出るほど食べた料理は、いったいどこに収まっているのかというぐらいの体型なのだ。
消化がいいので、すぐにお腹が空くのだろうか。その時は羨ましく思ったものだが、それはそれで果たして体にいいことなのだろうか疑問も感じていた。
ちなみにウチの奥さんも、空腹で目が覚めるらしい。しかもお通じもすこぶる良く、その上ロングスリーパーだ。別に深い意味はない。
きっかけはお腹周りの弛み
少し前から、急にお腹が出て来た感じがしていた。いや、出てきたというより、お腹周りが全体的に弛んでいる感じだ。
今まではどちらかというと、胃が出ている感じだった。特に食後は胃が張って、大きくお腹が出たようになっていたが、しばらくすると収まっていた。
しかし今回は今までの感じとは明らかに違う、「これはいけないな」というレベルの弛みかただ。もちろん体重も増えてきているので、悪い方向に向かっているのは間違いない。
そこで始めたのが、ストレッチと腹筋だ。これなら膝への負担も、最小限に抑えられるだろうと考えたのだ。注意しながら、いくつかの種類を取り入れてみた。
当たり前だが、すごく効く。いかに日頃、腹筋というものを使っていないかがよくわかる。自分では日常生活でも十分腹筋は使っていると思いがちだが、意外に使っていない。
腹筋がないから、他の部位に負担がかかる。特に腰への負担が大きい。私の周りにもぎっくり腰になっている人が、たくさんいる。
バイクに乗ってみると、腹筋が大切なことがよくわかる。腹筋がないと腕に体重がかかるため、ハンドリングに支障をきたす。
以前から歳をとってからより大切になるのは、腹筋と握力だと思っている。
全ての元凶は体重にあるのか
今回の膝を痛めたのも、原因のひとつには体重があると思っている。以前から体重を減らそうと考えているのだが、どうしても減らない。
それどころか少しずつだが、確実に増えていく。一時期会社でのサポートもあり、真剣に減量に取り組み、8kg近く減らしたことがある。
そのときの人間ドッグでの数値は、全て正常値の範囲内だった。体重が減っただけで、これほど数値が良くなるものなのかと感心したものだ。
ただ、無理をしていたせいもあったのだろう、すぐに体重は戻ってしまった。このときは、こんなに簡単にリバウンドってするものなんだと驚いた。
今後は毎日確実に、増えることなく、日々減らしていくことを考えなくてはならない。とにかく一番いけないことは、無理をすることだ。